主な症状
- 突然、パニック発作(ひどい不安や恐怖)が湧き起こる。
- 「自分でなんとかできない」「死ぬのではないか」という恐怖が湧き起る。
- 不安や恐怖と共に、突然の汗がふき出てくる、めまいがする、胸がドキドキする、息切れや息苦しさ、のどがつまった感じ、手足のふるえ、口の渇き、吐き気や下痢など、さまざまな体の症状が出てくる。
パニック障害の「パニック」とは普段使われる「パニック」という言葉と違い、「死んでしまうのではないか」という強い恐怖を伴います。パニック障害は、こうした激しい恐怖や強い不安に突然襲われるパニック発作を特徴とする病気です。これにより日常生活に大きな支障を生じることになります。日本人の100人に2~3人はパニック障害を経験したことがあると言われており、決して珍しい病気ではありません。
パニック発作が電車やバス、人の多いところなど特定の状況で起こると、それ以降、同じような状況を避けるように行動してしまいます。発作を繰り返すことで少しずつ苦手な状況が広がり、公共の場に行くのが怖くなる等、生活が大きく制約されてしまうことも少なくありません。
治療
- パニック障害は、お薬の効果が期待しやすい病気になります。
- しかし、克服には時間がかかることもあったり、良くなったと思っても再発してしまうことも少なくありません。
ご来院いただいた後の注意点
「パニック発作がまた起こってしまうのではないか」という不安がすっかり消えるまで服薬を続けることが大切です。パニック障害の症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら快方に向かうので、症状に一喜一憂しないようにしましょう。